展示が終わった。とても幸せな14日間だった。

僕の写真家人生も一度これで区切りがついた気がする。
もう写真を撮らないという意味でなくて、これからもただ自分のために写真は撮り続ける。
ただ、何か自分の外に写真を向けることはしばらくない様な気がする。

26歳で写真を撮ることを意識し始めて、8年。
モノグラムは、僕がここまで写真を撮り続けるきっかけを与えてくれた場所です。
CONTAX T2というカメラは、僕の写真をプリントしてくれている
モノグラムの店長東尚代さんが使っていたことがきっかけだった。

尚代ちゃんの写真も好きだったし、T2のデザインも気に入ってしまい、
当時カメラのキタムラの渋谷店で25000円くらいで購入した。
日付が入る裏蓋付きなのに、結局最初から日付は入らなかった。
今ではそれで良かったと思う。

尚代ちゃんも同じカメラを当時使っていたこともあるし、
僕の写真のこともたぶん理解してくれていたので、そ
こからずっと彼女にプリントをお願いしている。

モノグラムのプリントのいいところは、明るさや色味なども、
希望があれば補正してくれるサービスがあることだ。
もし、普通のDPEの写真屋さんでプリントが思うようにならないと悩んでいる方は、
ぜひプリントを一回注文してみてほしい。
7年間、フイルム104本分は彼女にお願いしてきた。
僕の写真は、彼女がいないと完成されないのだ。
これからもずっとプリントしてもらいたいと思っているけど、
そんなこともできない日がくるということも、もう覚悟している。


今回で4冊目となる写真集も、DOOKSを主宰している
デザイナーの相島大地さんに、デザインをしていただいた。
2013年の終わりだったか僕のHPから、自作のZINEを買っていただいたことをきっかけに、
お会いすることが始まりだった。

当時僕は写真集を作りたいと思っていたところで、
相島さんの人柄やデザインのお仕事をみて、作っていただきたいと思い、お願いをした。
2014年に出版したSIDE BY SIDEが、初の写真集となった。
完成された写真集をみて、とても感動したことを覚えている。
僕の写真がとても生き生きしていて、初めてデザインの力に感動した。

その後、僕の写真の中でも一番気に入ってくださった、
一輪の花シリーズを写真集にしたいと相島さんから言ってくださり、第一段が完成したのだ。
DOOKSから写真集を出版して、初の展示場所となった西荻窪のa small shopでの展示は、
今でも心地よい日々だったことを覚えている。

その時から、写真を撮ることよりも残すことに意識が向いてきた。

SIDE BY SIDEシリーズを2作、一輪の花シリーズも2作、
そして一輪の花メッセージカードと、DOOKSから出版することができた。

立ち上げ当初から、少部数でも価値ある本づくりをという考え方に共感し、
相島さんと一緒に本を作ることができてよかった。
正直、僕は何もしてなくて、写真をお渡ししただけなのだけれど…。
他の作家の方は、どうされているかはもちろん知らないのだけれど、
僕の場合、大袈裟ではなく一言二言言葉を交わすだけで、
ほぼデザインが出来上がっていたイメージだった。

写真家として、自分の納得するかたちで作品に残せたこと、
それを届けることができたことが、とても嬉しい。本当に感謝しても仕切れない想いでいる。
ちなみに、僕の作品集は、モノグラム二階のブックライブラリーで
保管いただいてるので、営業日にご覧いただくことができます。


今回の写真集に、文章を寄稿いただいたEETY / EE HANDCRAFTED PRODUCTSの友岡洋平さん。
彼との出会いは、2016年のSIDE BY SIDE2の展示にお越しいただいたことか始まりだった。
僕にとっては新しい視点で、僕の写真に対して、言葉を下さる方で、とても新鮮だった。
寄せてくださっている文章にもあるように、僕の写真と生活がまっすぐつながった
直線性があるから好きだと言ってくれることがとても嬉しい。

意識していたようでも、改めて言葉になるととても強いなと思った。
僕の写真観をより広げてくれた気がする。自信が持てた。
一輪の花第二弾の写真集を購入いただいた方、これからご覧になる方も、
ぜひ友岡さんの文章を読んでいただきたいです。

そして、最後に、父とどこかで見守ってくれているだろうお母さんへ
僕の人生の一部が写真を通して、こんなにも幸せになったのも2人のおかげです。
使っていた一眼フイルムカメラを、オーバーホールして「使うか?」といってくれたのは、
父だし、そこからは自分が選んだ道だけど、もしかしたら、そのカメラがなければ、
写真はやっていなかったかもしれない。

結果的に、僕の写真家としての印象を形成させたものは、この一輪の花シリーズであるし、
お母さんが亡くなってなければ、1人暮らしをしてお花屋さんでお花を買って飾り続けて、
写真を撮り続けたことはなかったと思う。
おばあちゃん家にも近い、お母さんも育ったこの街で、
このモノグラムで僕の写真を見ていてくれることを願ってます。
ま、きっと見にきてくれたよね。

「一輪の花」は、また咲き続けてほしいなと思い、
どこか場所を移して、開催したいと考えています。
その時は、またお知らせします!
とにかく、ありがとうございました!